独自ソフトウェアの制作を開始+最近の活動報告

活動報告

こんにちは。Vluginです。
前回の活動報告から時間が空いてしまい、大変申し訳ございません。

この度、当チームはETVRのライセンス変更を受けて、独自のソフトウェアを開発する運びとなりました。完成までに時間を要する状況ではありますが、現時点での動作デモを、Xにて公開いたしました。

https://twitter.com/Vlugin_jp/status/1934233870062543045

独自ソフトウェア開発に至る経緯

2025年1月12日、Vluginは後付け顔トラッキング拡張機器「EF Tracker(エフトラ)」のプロモーション映像を公開しました。この映像は大きく注目され、世界各地から様々なご意見を頂きました。
そのうち、UploadVRの記事では、ソフトウェアのライセンスに関する疑惑の目を向けられています。
  UploadVR A Japanese Engineer Says He’s Making A Face & Eye Tracking Addon For Quest 3
1月時点では完成品が存在しなかったため、ライセンスを含む多くの情報を掲載していませんでしたが、ご指摘を受けてページに追記する対応を致しました。この後、1月から3月にかけて、記事に含まれていたいくつかの誤解を解消する目的で、当方から複数回連絡を試みましたが、返答は得られませんでした。
そんな最中の2月19日に、EyeTrackVRのライセンスが以前よりも制限の多いものに変更されました。
  Github EyeTrackVR Commit 5754859 Update LICENSE
一般的なライセンス運用の観点から、使用しているバージョン以降で変更されたライセンスは遡って適用されないため、使用に問題はないと認識しています。しかし、開発者との連絡がつかないこと、ライセンスの変更が行われたことから、継続しての使用にはリスクがあると考え、独自のソフトウェアを制作することとなりました。

この独自ソフトウェアのプロトタイプが、冒頭の映像です。2月より開発を進めていますが、完成にはしばらくの時間を要する見込みです。この開発のために、新たにソフトウェアエンジニアをメンバーに加え、完成を目指しています。

安全性に関する対応と設計変更

UploadVRの記事では、IR LEDの安全性にも懸念が示されました。
1月の段階では、アイトラッキング用カメラとして既製品のIR LED搭載カメラ(HBVCAM-1914S)を使用する想定でしたが、安全性の懸念と物理的制約を理由に、変更を行いました。
安全性の高いIR LEDを搭載する基板を新規製作し、合わせて新しい小型カメラを選定しました。それに伴い、外観デザインも再設計を行っています。
また、万が一の事故に備え、PL保険(生産物賠償責任保険)の準備も進めており、安心してご利用いただける体制を構築していきます。

最近の開発進捗について

2024年11月頃の元開発メンバーの脱退以降、独自に設計して1月に発表したEF Trackerについて、前項までの経緯から、多くの部品の変更や再設計を行うこととなりました。
また、当初から予定しているQuest3向けのほかに、Quest2・HTC VIVE(2016)へマウントする部品も試作を進めています。それぞれ、HMDへの固定については十分な完成度に達していると考えていますが、最終的な形状はさらに変更が加わる予定です。
以下の写真ギャラリーは、全て2月以降に制作した試作部品です。

※掲載画像は全て試作品であり、最終仕様や販売を保証するものではありません。

ハードウェア・ソフトウェアともに未完成であり、いくつかの課題もありますが、引き続き完成を目指して取り組みを続けてまいります。今後ともよろしくお願いいたします。

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